お口の中は、一本一本の歯が全て揃っていて、バランス良く上下で咬み合っていて、初めて満足に食物を咀嚼する事が出来るようになります。また、お口の機能は食物を咬み切ったり噛み潰す以外にも食物を唾液とよく混ぜるようにする事や、話し相手と明瞭なお話をしてコミュニケーションをとったり、吹奏楽の楽器を演奏したり、ほほ笑んだり怒ったりした時の表情を伝える手段として口唇や口角を動かすことにも関与しています。
そのために、歯科治療はただ単にその歯を削って詰めるとか、被せて終わりと言うような単純な治療では無いはずなのです。
穴が開いたり、噛めない所を埋めると言う修復と言う治療は必要ですが、その上で修復したところは元通りに快適に噛めるという機能が回復しないと、本当の意味で回復したとは言えないのです。
当たり前の事と思われるでしょうが、実は咬み合わせと言う学問は、単純なようで複雑で奥が深い学問なのです。
一本一本の歯の形、それが隣接するお互いの歯の並び方、上下の歯の位置関係と咬み合わせた時の当たり方や強さ、そして顎全体の中での全ての歯の位置関係とバランスが整っていないと長い間には小さな問題が蓄積されて不具合が出てきます。